盛岡天満宮の狛犬、「阿(あ)」と「吽(うん)」に久しぶりに会いに行ってきました。盛岡天満宮は学問の神、菅原道真公をまつっていて僕の息子たちもお世話になりました。ここには独特の顔と姿の狛犬一対が鎮座しています。狛犬というと厳しい顔と威圧的な姿を思い浮かべますが、ここの狛犬は全く逆の風情で来た人をゆる〜く迎えてくれます。
明治36年(1903)6月に奉納され、当時は地面に直に据えられていました。石川啄木もよく此処を訪れていたようです。啄木はこの狛犬を石馬と呼び、詩を詠んでいます。地面に置かれたこの一対の狛犬に子供たちが乗って遊んでいる姿を見ていたのかもしれませんね。

拝殿に向かって右の「阿」の台座には
夏木立 中の杜の石馬も 汗する日なり君をゆめみむ
左の「吽」の台座には
松の風夜昼ひびきぬ 人訪はぬ山の祠の 石馬の耳に
という文字が刻まれています。


「阿」です。「あ!」と言っているようですね。


「吽」です。「うん」と言っているようです。

100年前にこのようなキャラクターの狛犬が生まれて、100年後の私たちを癒してくれています。

帰りに社務所横の売店を見たら、南部鉄器で作った小さな「阿」と「吽」が居ました。
もちろん連れて帰って来ました(笑)。